2017-05-07(Sun)

『グランブルーファンタジー』2話と6話の斉藤良成さんについて。

 どうも。
 気がつけばGW…というかGW終わる…辛い…。
 PSVRをゲットしたのでシアターモードでアニメとか映画とか見よう!とかロードスターを徹底的にピカピカにしよう!とかカメラ撮りに行こう!とかイベントに行こう!とかMAD作りやろう!とか色々思ってたけど、どれも中途半端で終わった。
 MADといえば前アップした季間MAD。いろんな反省点は置いとくとして、1発ネタで思いついた方が好評見たいでびっくり。正直1個目の方がいいかなって思ったんだけど。まずはもう少し見るアニメ増やさん限りは偉そうに季間とかやんないほうが良いよね。とりあえず今はBD画質で弄れるよういろいろ弄ってる。



 ということで、斉藤良成さんがメインアニメーターをやっていらっしゃる、アニメ『グランブルーファンタジー』が始まって斉藤さんのお仕事を拝見できたので、感想を書いてGWはおしまい。

  
 2話の斉藤さんはBパートの飛行艇?が飛ぶところ。「地面を滑る」飛空艇をダイナミックな煙の拡がり方、流れ方で表現をしているのが、すごく斉藤さんチックでたまらん感じですね。対象物(ここでは飛空艇)の詳細な描写、という点ではなく対象物に付随する現象の強調は斉藤さんの得意とするところだと思います。
 ここで面白いのは斉藤さんは決して対象物をないがしろにしているわけではなくて、あくまで強調の演出として付随物をかっこよく描いているってとこでしょうか。
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 画面右から来た飛空艇に付随して起こる砂煙。
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 若干カメラも動かしている?流れるように左へ。エフェクトも変幻自在。奥へ飛んでいく飛空艇を演出するように、大胆に広がり、形を変える煙。

 とても印象的でダイナミックな画面でした。

 画面のハッタリ作りも上手い。前のカットと前後しますが、この2話のカットではまず飛空艇が画面奥から手前に飛んでくる。望遠っぽいショットから始まるので最初はめちゃくちゃ小さい飛空艇なんですが、手前に飛んでくるに連れてカメラがズームするような画面になって、一気に飛空艇が近くなる。
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 あれ?なんかめちゃくちゃ遠くね?という印象から
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 急にグッとディテールが増す飛空艇。
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 かっちょいいエフェクトで画面が一気に動的なものへ。ああこの水色の色トレエフェクト凄い良い…。

 単なる望遠ズームでもここまではならない…よね?一気に押し寄せる感じ、すごくハッタリの効いた画面だと思うのです。アニメチックでとても面白い。
 先に紹介したカットもカメラを動かしているのか、それとも煙がカメラの右から左へ移動したのか。…両方かな。個人的には煙が演出を意識して右から左へ移動して画面を移動したんだ!っていうよく分からん哲学的な解釈。
 キャラクターのド派手アクション!ではありませんでしたが、画面のインパクトや見栄え…そういうのがキチンと考えられた、これもまた斉藤さんの本領発揮、と言える作画でした。

 ちなみに、上の画像は全部1月の先行放送時のものなんですが、4月に放送した斉藤さんカットはこんな感じ。
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 どういう意図を持って撮影処理時にボカしちゃったんでしょうね。流動的な煙を形作るのはアウトラインだけじゃないのに。むしろこの色トレ煙の変幻自在感は影の面積の変わり方が見えないと発揮されんと思うんですけど…。なんでだ。





 6話。Aラストのイオがゴブリンに襲われてたところを主人公たちが助けるところでしょうか。

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 見てるときに「ハッ、この左腕は…!」ってなった。「グランブルーファンタジー」独特の線処理があると作監で手入れてるのか原画からやってるのか正直わかんない。改めて見ると腕の影とかまんま斉藤さんだ。親指の関節が鋭角に尖ってたり爪を描いてたりするのも斉藤さんの手って感じ。
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 グランの攻撃を食らって仰け反るゴブリン。腰につけたドクロがいい味してますねえ。
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 ここも煙ボケてる…。アクセント的な使い方だったので、まあ。
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 逃げるゴブリン良かったですねえ。ポーズ一つ一つが画面を意識したコミカル。3コマベタ打ちでしたけど、斉藤さんといえば2,3,2,3っていうコマ打ちが頭にあったので、ちょっとびっくり。過去との比較をしたいのだけど、どう見ていけばいいかな。
 線処理が独特だからか、斉藤さんの作画が変わったからか、6話はちょっと今までの斉藤さんの作画とは印象が違う部分があった。…うまく言葉にできない。これからの斉藤さんのお仕事に要注目。


 以上。
 斉藤さんと同じくメインアニメーターとして名を連ねる三輪さんは5話でがっつりアクション描いてて、なんか羨ましい。…なんで俺が羨むんだ…。

 斉藤さんの長尺カット見たいなあ。もうすべてを吹き飛ばすような、自分の想像を超える、斉藤さんの作画が見たい。
 そんなことを思いながらまた労働に戻っていく…。


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2017-03-05(Sun)

もろもろについて。

どうも。
気づけば年度末。辛い。
ということでもろもろ。


◯作画MADについて。
 作画MADを作りました。




 2016年の秋作品をまとめてみました。自分の見てる範囲でしか素材は集めてないです。集めたけど使ってないのもいっぱいある…舟を編むとか…。
 久々に素材いじくりましたが、やっぱりヘタクソだ。まず素材の扱いがヘタクソ。致命的だ。どうエンコしたら画質がどうなるだとかやっと分かってきたレベルだからなあ。画質も劣化してるしバラバラだ。前失敗したビットレートは大丈夫そうかな…椛島さんのもキチンとして上げ直したいな。
 とりあえず現状で作れるものを形にして満足感を手に入れました。次作るまでに劣化・圧縮しないエンコ環境を整えるところから始める。
 あと、みんなが季間でMAD作んない理由がわかった。素材の数が微妙すぎて作るのむずい。
 まだ作りたい題材があるので、動画弄るの勉強しつつ作ることにしたい。


◯最近買った本とかについて。
 ここ半年くらいで買ったムック本とか同人誌で良かったやつ。


 『新海 誠Walker』
 いやあ。新海さんフィーバーですね。関連書籍も大量に出てホクホクです。特集やってる書籍はほとんどチェックしたけど、その中でも『新海 誠Walker』が一番良かったです。
 何が良いって神木くんという超絶有能インタビュアーが10Pに渡って新海さんと過去作品を語りつくすってところ。神木くんがキャラクターの心情にとどまらず画面作りや色彩にまで話を広げている。逆に「君の名は」のインタビューページは相対的に削られちゃってるわけだけど、キャラデザインはどう作ったかーとかいう話題を新海さんに聞いてページが割かれちゃってる本が多いのをみると、『新海 誠Walker』の田中さんと安藤さんが個別でインタビューしてる内容を読めば補完できる感じではある。
 過去作含めて抜粋コンテ、イメージボード、設定が多く掲載されているのもお得感がある。BG抜粋して30P近く特集しているのも面白いですね。新海さんの画集って割りと高騰してるから…って書こうと思ったけど、Amazonマケプレでそうでもない値段で買えますね。気のせいだったかな。
 「君の名は」関連は2つ目のパンフレットもいいですね。作品が売れるとこんなおもろいパンフレットが作られるとは…アニメ作品全部売れればいい。


 『灰と幻想のグリムガル DESIGN WORKS』
 ここ一年ぐらいで一番良い本。キャラ設定はとても整理されて掲載されているし、アクション参考もちゃんと載っけてる。キャラ毎に中村さんがコメントしてて、作画時の注意事項も一項目として取り上げられてる。背景美術、撮影もしっかりピックアップしてるからどういう意図を持って誰の手によって画面が作られたのか、というのが分かりやすい。
 「灰と幻想のグリムガル」のメインスタッフの殆どが今まで中村さんと関わりがある人だから、インタビューではしっかりと過去作品も触れて中村さんがそのメインスタッフを選んだ理由、若しくは期待した事に言及してる。
 もちろん、この本で全カット触れてるわけじゃないからわからない部分はあるんだけど、これだけ情報が整理されてると「ああ、このカットはきっとこういう意図なんだろうな」という憶測が立てやすい。それがアニメを見ているときに、とても楽しかったりする。
 編集・構成は高村江美さん。A1で設定制作とかやってたみたい。設定制作さんが考えるアニメ資料の見やすさってのが、そのまま本の構成になっているのかな、なんて。


 『映画 聲の形 Keyframes Collenction』
 「聲の形」の原画集です。コミケ先行販売で購入。
 装丁はゴージャスでいいんですが、いかんせん見にくい。原画の配置に規則性があるわけでもなく、でかくて重い本を90度回してはA4サイズの原画を見て、そんでまた戻し、回しては戻し…しなきゃいけなから疲れる。内容も表情に寄ったものが多い。
 ただ、高校生硝子が将也と再開する時の「どんな顔していいかわかんない」っていうカットが載ってたのは嬉しかったですね。タイムシートついてないし、何枚か微妙に番号抜かして掲載してるからアレなんですが、表情と表情の間にはあんま原画いれてないっぽいですね。動画でコントロールしてたのかな。もっと中途半端な顔が多かったような気がしたけど。
 構成も本編の流れに沿っただけです。いつものあんま好きでない京アニ原画集だ。雑誌とかムック本で山田さんのインタビューとか読んでると、手話とか相当修正入れてるっぽいけど、そういうのもあんま載ってない。テーマごとに分けたりしたらすごい面白い原画集になる気がするけどなあ。
 メモ書きが多い原画やら修正を意図的に載っけてはいそうですね。筆跡からの特定には使えそうかもしれない。


 『甲鉄城のカバネリ 原画集』
 総集編やってた劇場で購入。買ったのが1月2日。家に積まれた冬コミの本を思い出し、なんとなく後ろめたい気持ちになりつつ購入。一ヶ月くらい積んだ。
 構成は「進撃の巨人」の原画集にかなり近い。1ページに複数枚原画が掲載されてて、荒木さんの一言コメントがページ下部にある。今回もパートバレが多いうえ、あんまり名前を聞いたことがないような若手アニメーターさんにスポット当ててるような気がする。
 見どころはやっぱメイクアップカットですよね。どういう風にコントロールしているかってのも松本幸子と荒木さんのインタビューで言及してるし、見ごたえある。『アニメスタイル010』と併せてチェックすると見応え倍増。メイクアップカットについては『アニメスタイル010』でより深く触れられてたかな。


 『アレコレな原画集。』
 冬コミは松田さんの本も良かったですが、せれすさんの本がプライスレス感あって好きです。
 某魔法少女(とせれすさんがそう書いてるのでそう書いときます)のやつとかおっぱいアニメ2のやつとか、やっぱ上手いっすよね。おっぱいの方は斉藤さん意識しているってコメントにあるけど、斉藤さんは2コマじゃなくて3コマでもうちょっと原画入れるよなあ、なんて。エフェクトはもはや斉藤さんって感じだ。
 クェイサー特典のやつは情熱溢れてていいですよねえ~。線画見てるだけで情熱に圧倒されちゃいます。
 アニメの仕事やってくれんかなあ。


 『村上修一郎演出修正集』
 冬コミからもう一つ。OAD作品で村上さんが演出された時の修正集。
 今まで演出なんてやったことない作オタが演出をやらされることになって…!みたいな内容なんですが、単純にすげえってなりますね。村上さんの作オタとしての引き出しの多さと応用力が。
 自分が理想的だと思っている原画が手元にあれば、「こんな感じで」っていう指示出しが出来るようだし(そういうので良いんだ!という驚きも然り)、3D組んだりしてるのもきっと趣味の一環でやってたんだろうから、素直に尊敬する。演出の仕事ではないと前置きはしてるけど、線撮時にaviutlを使って…とかいう話も、普段からいじくってないとその発想に行かない気がするなあ。
 村上さんの探究心とアニメ業界の懐の深さ(?)を感じ取れる良いコピー本でした。


◯アニメ『グランブルーファンタジー』について。
 『グランブルーファンタジー』はどうやら4月から放送開始だそうですが、1月に1,2話を先行放送してました。
 メインアニメーターに三輪和宏さんと斉藤良成さんだそうですよ。
 http://anime.granbluefantasy.jp/index.html
 ※公式HPに表記なし
 1,2話でも作監、原画で参加されてましたね。
 https://sakugabooru.com/post/show/30042
 ※booruにも上がってる。ドラゴンだかと戦うところの紫色トレエフェクトも斉藤さんの香りがする。。。
 三木達也さんのアカウントで三輪さん大活躍、というのは見ましたが、斉藤さんはどうなんだろう。絵コンテ演出作監回はあるのかな。
 絶賛応援グランブルーファンタジー…というか斉藤さん。


 以上。
 自分の横に積まれたムック本とアニメ関係資料と同人誌、どうしたもんかね。もう保管しとくところがない。
 売るっつってもなあ。スキャンしたいしなあ。うーん。キンドルもぼちぼちだけどなあ。うーん。
 …とりあえず各種オークションを観察するか。

2017-01-01(Sun)

話数単位で選ぶ2016年TVアニメ10選について。

 どうも。
 興奮覚めやまぬ内に…と言った感じですが、コミックマーケット91お疲れ様でした。また、3日目「雑感雑考出張所」にお越しいただいたみなさん、本当にありがとうございました。去年、一昨年以上にお話していただける方が増えて、また以前から関わりの合った方にもたくさん会えて…誇張でなく万感の想いです。本当に楽しかったです。ありがとうございました。
 ただまあ色々と反省しなきゃなあと思うところもあったり…漠然とした反省なんで反省のしようがないんですが。また面白いなあと思ったことがあったら新刊チャレンジします。そのときにはまたお越しいただければ嬉しいです。


 さて、2016年もついに大晦日。今年はお仕事がすごく大変だったんですが、何故かめちゃくちゃアニメ見てまして。働く前とおんなじくらい見ていたような。それくらい面白いアニメがたくさんありました。その中から話数単位で10話選びます。

 ルールは
 ・2016年放送のTVアニメ。
 ・1作品1話まで。
 ・順位は付けない。

 思いついた順で書いていきます。



1,『ばくおん!!』 第10話 「こうはい!!」 脚本:大久保智康  絵コンテ:石倉賢一  演出:岩田義彦 作画監督:服部益実、桝井一平、shin hyung sick、清水恵蔵

 この回は主人公たちの1学年下である中野千雨がバイク部に入部する話。千雨は姓が「中野」だし親父は元レーサー。黒髪ツインテールで普段はそんなに感情を表に出さないのに、自分のこだわりには反応する…もう中野梓なんですけど、単なるパクリキャラじゃなくて、千雨のこだわりという要素をブーストさせて「みっともない」キャラクターにしていることがすごく面白い。
 自分が勝手に思っているコンプレックスやプライドにこだわってしまったせいでみっともない状況に立たされるんだけど、周りもそこまでまともなヤツがいないからなんとなく乗り切れてしまう…でも千雨にはそのみっともない自分が残るっていう状況がすごくシュールというか、愛らしい。
 普通中野梓をパクったらこういう方向には行かないんじゃないのかなあって方向に転がる(本当に転がる)千雨というキャラクターの魅力が溢れた回。バイクの排気音で歌う(?)という、これもまたその方向はどうなんだろうなあというEDも含めて好き。



2,『灰と幻想のグリムガル』 第5話 「泣くのは弱いからじゃない。耐えられるのは強いからじゃない」 脚本:中村亮介  絵コンテ・演出:尾崎隆晴 作画監督:清水勝祐、松原栄介

 この回は脚本:中村亮介さんが光る回。中村さんは全話脚本書いてるんだけど、中村さんの今までの作品でのお仕事、そして『灰と幻想のグリムガル』という作品を見てもこの回の脚本に魅力が詰まってると思います。
 ハルヒロ達パーティはリーダーであるマナトを失い、不協和音が生まれ始める。生計を立てなければと焦るパーティ男性陣はメリイをマナトの代役として呼びゴブリン狩りに行くが、「ぐだぐだ」で終わってしまう。
 マナトを失ったこの先のことについて酒場で話す男性陣の掛け合いが見事。仲違いをしたわけではないから喧嘩はするし、会話もする。でもなんとなく居心地の悪さを感じて、キチンと話し合いができない。それでも軽口を叩ける程度の余裕はあって、ハルヒロとランタが「さくっと謝るんじゃねえよ、つまんねえだろ」なんて言い合ったりする。マナトを失ったことによる漠然としたディスコミュニケーション。『ねらわれた学園』で(テーマは恋愛であったが)すれ違いを描いた中村さんだからこそできる掛け合いだったと思います。何気ない言葉の端にキャラクターの内包する気持ちが見え隠れしてて、それは単にシリアスな要素だけではない。言葉の掛け合いの中に見えてくる小さな隙意がいろんな雰囲気を生み出している、そんな1話。



3,『この素晴らしい世界に祝福を!』 第4話 「この強敵に爆裂魔法を!」 脚本:上江洲誠  絵コンテ:亜嵐墨石 演出:ボブ白旗 作画監督:さのえり、大塚八愛、加藤万由子、伊藤智子、南伸一郎、是本晶、伊藤幸

 『このすば』は強引に話をデカくしようとするんだけど結局そんなことなかった、みたいな平和な物語で、すごく好き。この回もアバンでカズマが「クリエイトウォーター」って言ってドンとポーズを取るんだけど、水がちょろっと出るだけーとか、魔王を倒せとカズマに言うくせに内職に励むアクアとか、大したことしてない。
 この回の本筋である暗黒騎士を怒らせてしまって呪いを掛けられてしまった!って部分も結局アクアがすぐ直しちゃう。そんな皆ワーワー騒ぐ割には小さくまとまってしまう、『このすば』のなんてことない毎日感がすごく優しくて楽しい。この回は特にそれが綺麗にまとまってる。みんな本気で慌てたり驚いたりするんだけど、最後は結局大丈夫だったね、で終わる。EDののんびりとした空気が尚更その優しい感じを強調していて好き。
 もう一つ見どころとしてはめぐみんの爆裂魔法。小澤さんの爆発エフェクトがすごい上手。吉成さんっぽくしたり金田さんっぽくしたり…キャラ作画含めて振れ幅が大きいのも『このすば』の魅力。



4,『Re:ゼロから始める異世界生活』 第18話 「ゼロから」 脚本:中村 能子  絵コンテ:永山延好 演出:古賀一臣 作画監督:渡邉八惠子、豆塚あす香、浅利歩惟
 
 スバルはエミリアを救うために何度も間違えて、何度も躓いて、何度も失敗する。レムを始めとして協力者は居たが、それもスバル自身が翻意にしてしまった。疲れ果てたスバルはレムに一緒に逃げようと提案する。
 この回の凄いところは、スバルの口から今まで間違えてきたこと、失敗したこと、スバル自身が自分の嫌な部分、すべてをさらけ出すのだけど、レムにあるスバルへの信頼でそれを肯定したこと。「私(レム)が信じたお前(スバル)を信じろ」とでも言わんばかりの純真な告白…というよりも説得に近い。言葉の選び方と画面構成も上手ですよね。スバルが自身の失敗を話す際に、凍えて死んでしまった時のバンクが入るんですけど、その後にレムからポジティブな意味で「溶かす」という言葉を使ってたりする。
 今まで暗く沈んだ画面であったのに、この回で一気にシンプルな画面に転換したこともお見事。スバルに深く突き刺さった絶望とレムの純粋な信頼のせめぎ合いを、群青の青と散らばる雲、時折影が差す描写が、そのせめぎ合いをストレートに演出していました。
 これもまた『アイドルマスターシンデレラガールズ』23話とおんなじことを言ってしまってアレなんですが、スバルは自分のやってきたことに自信なんか無くて、どこかで自分を疑っていて、最終的に失敗を積み重ねて自分のことが大嫌いになってしまった。そんなあまりにも悲しい経験をしてもなお、レムの信頼を契機にまた立ち上がろうとするっていうのがね…もう…だめだ…。



5,『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』 第4話 「月の輪」 脚本:岸本卓  絵コンテ・演出:佐藤雅子 作画監督:鈴木明日香、米川麻衣、折井一雅

 今まで「繋ぐ」ことをいろんな手法でいろんな視点から見せてきた『ハイキュー!!』がボールを「断つ」ことを見せた回。
 月島が牛若のスパイクを断つために虎視眈々とその時を待っていた。何本かに一本決まればいいと高を括ってブロックを狙っているが、それは百点のうちの一点。たったその一点…でもその一点に込められた大きな快感が月島の左拳を振り下ろした姿に集約されていて、心が震えました。
 「根性無しの戦い」とか「バレー馬鹿たち」とかも良かったですけどねハイキューは…サブタイが良いの多いですよね。



あ…年を越してしまった。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。…続けます。


 

6,『田中くんはいつもけだるげ』 第2話 「弟子入り志願」 脚本:面出明美  絵コンテ:二瓶勇一 演出:福多潤 作画監督:竹森由加、山本亮友
 
 宮野が可愛い回。カメラの位置が全体的に高く(というか宮野が小さい)、主観視点で宮野を見るカットが多い。ちっちゃい女の子が目の前で手やら足やら広げて縮めて、ワーワーやってるのを堪能できます。
 デフォルメや漫符の使い方も上手い。目を丸くするだけの場合もあれば3頭身くらいになるときもあるし、耳が生える時もある。カットを割ってデフォルメになるわけではなく、普通の頭身の宮野の脇にデフォルメの宮野が出てきたりする。かなり自由度が高いキャラクターです。
 てか、飯塚晴子さんがデザインするキャラクターのブレザー女子のふかふか感ってなんなんでしょうね。脇から腰にかけての実線がヒントな気がするんですが…。あと下腹部辺りまでブレザーがあって、ダブついてるのも効果あり…?

 そしてなにより、この宮野というキャラクターを引き立てているのがCV:高森奈津美さん。なんというか、声のエフェクトとでも言えば良いのか。語尾のトーンや声の抑揚で驚きや叫びにタメツメが効いてる…。CMカットのイチゴミルクを飲んだ後の「ぷはぁー!」とか「宮野ですーー!」って喋る高森奈津美さんを聞いて欲しい。声にエフェクトが着いてるんですよ…!



7,『Vivid Strike !』 第4話 「リンネ・ベルリネッタ」  絵コンテ:西村純二 演出:吉田俊司 作画監督:平田賢一、飯島友里恵
柴田志朗


 この1話の良いところは、誰かのせいでというわけでなく、リンネが自身の甘さによっておじいちゃんの最期に間に合わなかったのだと解釈したことですね。自分はイジメであるとか、悪意による動機づけって正直苦手なんですが、リンネは本話を期に、自身に戒めを埋め込んだ。正しいかは置いておいて、リンネが強くなりたいと思った原点だとするならばそれは決して後ろ向きな動機づけにはならないと思うんですよね。そして印象付けとして、おじいちゃんのいないベッドをFIXで見せた後、ドン!とおじいちゃんが眠る画をハーモニー(ではないですね。っぽい処理?)で見せる。この画面だけでリンネがイジメを機に…ではなく、おじいちゃんの最期に間に合わなかったことを機に…と純粋に捉えられると思うんです。
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 また、サブタイが「ベルリネッタ」という姓を含めているのも、当然だと言われればそれまでですが、この1話を見た後だと重みを感じます。「ベルリネッタ」であることの誇りがリンネにあったからこそ、この1話があると思うので。



8,『ステラのまほう』 第5話 「カウントダウン」 脚本:志茂文彦  絵コンテ:こでらかつゆき 演出:山口頼房 作画監督:原田峰文、大谷道子、崎口さおり、薮田裕希

 ゲーム「ステラのまほう」の制作も佳境だが、歌夜からの音源が届かない。椎名とあやめは諦めの言葉を口にする。
 『ステラのまほう』はたまに見せる淡白な反応がすごく好きで。この話でもさっきまで一生懸命ゲーム作ってるかと思ったら「歌夜はもう寝ちゃったのかも」なんて言ったりする。SNS部が「楽しくゲームを作る」ということを目標にしているわけだけども、その「楽しく」の基準なんて曖昧で、キャラクターが楽しくないと思った瞬間、もしくはゲーム作りよりも大事なことがあった時にそれぞれの気持ちの隅が覗く。そこを逃げずに描写しているのがとても良いと思うのです。
 諦めの言葉を口にしてからBGMが無くなり、画面が急に固くなるのも好きです。音源が届いた後の賑やかな感じも。
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 キャラクターにとって、今を過ごしている時間が大事だと思っているわけではない…なんて表現、女の子が集まってるアニメで見ようと思ってもそんな見れんじゃないですか。たまにシームレスで現れる、淡白な様子の描写がすごく興味深かったです。



9,『舟を編む』 第2話 「逢着」 脚本:黒柳トシマサ  絵コンテ・演出:長屋誠志郎 作画監督:新田靖成、島沢ノリコ、佐古宗一郎

  芝居作画の多様性に触れた1話。早雲荘に帰ってきた時のおばあちゃん。馬締の表情だけじゃなくて、体の縮こまる様子をみて「元気がない」と言う。その後二人で食事をとるところ、辞書編集部の話をする馬締は下を向いて入るが視線は固定されているのに、営業部の話をしだすと途端に目が泳ぐ。キャラクターの心象とリンクしている目線の移動で、とてもおもしろいです。おばあちゃんに諭された後もうつむく画が入りますが、落ち込んでうつむくというよりもホッとした表情に見えます。これはどう違うか明確に言葉に出来ないので、印象で書いちゃってるかもですが…。
 特に序盤の馬締は自らの行動に不安を感じているような素振り(肩を落としたり、目線をそらしたり)が多く、馬締の頼りなさが伝わってきます。逆におばあちゃんは振る舞いに余裕があるように感じます。話しているときも肩から上で大きくリアクションを取っているからでしょうか。細かい表情の変化についてはどなたが指示してるんでしょうね。



10,『響け!ユーフォニアム』 第10話 「ほうかごオブリガード」 脚本:花田十輝  絵コンテ・演出:山村卓也 作画監督:池田和美

  あすかが自身の本当の気持ちを飲み込んで、吹奏楽部から去ろうとする。そんなあすかへ久美子は「あすかと一緒に演奏したい。大人ぶるのをやめろ」という。
  このシーン、久美子はこの言葉を最初からキッチリ伝えることはできていないんですよね…久美子はすぐに本音を真っ直ぐ言える女の子じゃないんだっていう…ガラッと変わってしまったわけではなくて、久美子はただの高校生のままなんだよってことがとても良く伝わる訴えかけ。伝わりすぎて久美子がとても、とても愛おしく思える。手振りを精一杯つけて、すごく一生懸命に見える。
 傷だらけでもきれいな鍋に磨き上げたお姉ちゃんを見て、どんなに過去に傷ついたことがあっても自分のやりたいことに実直であるべきだと信じる久美子が、とても良い。

 久美子があすかへ「自分だけが特別だと思い込んで」と言うセリフが好きです。あすかと一緒に演奏したいという、この場では「あすかだけに向けた」特別な気持ちを伝えるのに、あえてこの言葉を選んでる気がして。
 ラストカットには久美子のユーフォニアムの前にあすかのユーフォニアム。横並びではないけれど、久美子の隣にはまたあすかが座っている。あすか先輩だって、ただの高校生なんだ。
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 以上。
 ユーフォのところ書いてたらぼろぼろ泣いてしまった。10選書くの疲れる。
 そして書いている途中で年を越してしまった。改めてあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 いやーほんとに2016年のアニメは面白かった。他の候補としては『NEW GAME』8話とか『紅殻のパンドラ』3話とか『relife』5話とか『DAYS』12話とか『無彩限のファントムワールド』3話とか。『プリパラ』入れられなかったのも残念ですね。こんこん金剛力士像の回かウサチャが自ら食べられる準備をする回のどっちか入れたかったです。

 楽しくアニメが見られればそれでいい。MADは…ちょっと待って下さい。
 

 今年も素敵なアニメに出会えますように。
 




 
2016-12-29(Thu)

冬コミについて。

 どうも。
 年の瀬ですね。冬コミですね。今年は新刊引っさげて参加しますよ。
 今回は「中村亮介さんについて。」です。
 中村さん監督作品と、演出で参加されているOP・ED作品を中心に、中村さんの演出面から雑考してます。中村さんのブログもそうだし、中村さん作品のムック本でも割と踏み込んだ話をしていることが多いので、いろいろと引用して内容濃くなってます。中村さんや中村さん関連作品を追っかける際にも、ムック本の良し悪しの判断材料にできるかと思うので、是非是非いらっしゃって御覧ください。
…てかこのブログ見てる人なんてごく少数なんだから皆来てよね!


 3日目・東V52b「雑感雑考出張所」です。1冊100円です。既刊も持ってきます。お目当て回った後に遊びに来てください。
 よろしくお願いいたします。







 以下自慢。

9月、伊豆スカイラインに行ってきました。
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天気そこそこ良かったけどあんまり車なかったなあ。
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多分沼津。夕日が雲間から差し込んでとてもきれいでした。ヘタクソだから綺麗さが伝わらないね。
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暖かい日だったから半袖で行ったんですけど、スカイラインは山の上なので寒かったです。当たり前です。
9月は他にもビーナスラインに行こうとして何故か松本で降りてしまい、日が暮れたので254で帰るという微妙に貴重な経験をしました。

11月、東名を適当に西進。
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マツダっぽい空。最近疲れてるからか知らんけど空を撮ることが多い。
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由比PA。夜景の露光は奥深いです。なんかもっと上手に取れそうな気がするもんね。

12月、コミケ前に有明をふらつく。
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 三脚忘れて上手く撮れず。ロードスターとスターという構図、もっとビシっとキメたいですね。ビシっと。
 有明は夜遅くても灯りが多いし、のんびり夜景が取れますね。湾岸エリアは首都高を上からも下からも撮れるから大好きです。よくボーっとしに行きます。
 あー…やっぱロードスター可愛いですね…。


 以上。コミックマーケット、楽しみましょう。



2016-11-14(Mon)

浅香守生さんのOP演出について

 どうも。

 冬コミ受かりました。3日目・東V52b「雑感雑考出張所」です。
 今回は『中村亮介さんについて。』で新刊出したい…出します。中村さん演出作品・話数からピックアップして中村さん演出の魅力を伝える一冊をだそうかなーと考えてます。あとは中村さん自身が色んな所で自身の演出のルーツだったり、考えを表に出しているので、そこからなんかいろいろ拡げたりとかできるかな、とか。斉藤さんの時以上に愛ある一冊にしたいですな。
 原田さんのやつは憶測に憶測がどんどん積まれていってなんかぼんやりした感じになりそうだったので、ちょっと一回ポシャります…。もうちょっとちゃんと調べてからにします…。
 てか大晦日サークル参加初めてだ。楽しみです。面白い本になるかはわかりませんが、お目当て回った後にでも是非是非寄ってください。よろしくお願いいたします。


 だからというわけでは無いんだけど、今回はちょっと浅香守生さんのOP演出について。
 
 以前中村さんがあいうらイベントで「浅香さんは物を使っての演出が上手い」なんて話をしてた気がするけど、OPでもその作品内の物や要素を映像内に持ってくるのが上手だなあと思うことが多々ある。
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「カードキャプターさくら」OP3では、さくらの杖にもある星型の物が乱反射の鏡となってさくらを様々な方向から映し出す。下で触れるフレームを作るっていう部分にも関連してくるかな。
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「ちはやふる2」OPでは小さい頃のちはやが歌詞とシンクロして自分の想い(紅葉)を大切に握る。
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「俺物語!!」OPでは二人が仲良くなるきっかけとなったスイーツや果物が出て来る。苺に乗るってアイデア面白いですよね。フラフラと足を動かす大和がポップでキッチュ(死語)
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「俺物語!!」OPから。ゴリラに例えられがちな猛男がキングコングになるっていう。
「俺物語!!」OPは他にも足跡を使った二人の距離感が歌詞とシンクロしている。


 浅香さんはインタビューでこんなこと言ってます。

>あと当然ですけど、音楽に乗ったところの気持ち良さは最低限がなければいけないと思うんです。最近やった「ダイヤのA」だと、テンションを一気に上げて、見てる人の血圧が30ぐらい一気に上がるぐらいの感覚です。オープンニングを観終わった時に作品を見る状態ができていて、本編に入っていくというのがもくろみです。

アニメ業界の詩人 浅香守生監督インタビューより

 これはDNAのOP(浅香さん初OP演出)やったときの話をしているときの文脈だけど、「オープンニングを観終わった時に作品を見る状態ができていて、本編に入っていく」という部分で工夫されている要素が多いなあと思う。
 例えば文字演出。浅香さんは作品タイトルをそのまま演出の一部に組み込むことが多い。
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「俺物語!!」OP。イメージBGのど真ん中に俺物語の俺の文字(この後のカットで「物」「語」も)。TVシリーズにおいてこれからこのタイトルのアニメをやりますよってのは必要だと感じる。このタイトルの作品をこれから見せますよ、という導入といった印象を受ける。
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『ダイヤのA』OP。キャラの手前にタイトルを出す。後ろではきっちりと野球作画が描かれている情報量が多いカット。こういう場合の手前に来る文字って絵コンテでどう指示出してるんだろう。BOOKとは意味合い違うだろうし。
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『ノーゲーム・ノーライフ』OP。タイトル文字がフレームとなって存在している。浅香さんはキャラクターの関係性や心象表現でフレームを使うことが多い気がする。
テキトウに並べたけど、蛍光色が目立つなあ。

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文字演出という点で、『ちはやふる2』OP。文字や文章(というよりも短歌)が話の根幹でもあるこの作品では、登場キャラクターのまわりに百人一首が存在しているようにOPで演出されている。

 上で少し触れたフレーム演出という点も浅香さんの特徴。
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これも『ちはやふる2』OP。独立した3つのフレームがちはやによって一つになる。バラバラだった存在をカルタが結びつけた、という点でカルタがフレームとして機能しているというアイデアも面白い。

んでなにより浅香さんのフレームといえば空。
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『DNA』OP。上のインタビューではりんたろうさんが添削して~ってな話があるけれど、このサビの部分の青空とフレームは浅香さんのアイデアなんじゃないかなあなんて。これも歌詞とシンクロした画面になってて、青空の中に小さなフレームができて、そこはかとなく狭小な世界を感じさせる。この空の青色が良いんですよねえ。普通こんなド直球に群青にしないと思うんですけど、別な世界の空って感じがして、とても好き。ぶっちゃけ今回これが言えれば満足。
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『ローゼンメイデン』OP。引きこもりの主人公が見る部屋からの狭い空…というよりもそれに対する部屋の黒が際立っているような画面。


 空に関連して。

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『カードキャプターさくら』OP1。この漫画チックな雲と群青(…とは違うか?)な空の色がとても好き。「会いたいけど言えない切ないこの気持ち」なさくらの空の色と雲。切ないながらシンプルな感情にシンプルな空。
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『カードキャプターさくら』OP3。画面下は少し薄い色の空。でも雲も無くシンプル。なにかを望む、求めるような歌詞の時に空のカットが多い気がする。


 上で触れたもののほとんどにアイデアとアイデアのリンクが見られてて、「本編に入っていく」自然な流れを生み出しているように感じる。「物」が「フレーム」を作り、「フレーム」は「空」に演出を加える…みたいな。書いていて思ったけど、自分が浅香さんのOPで一番好きな要素は「色」なんだろうな。独特なんだけどアイデアのリンクの中に色が存在するから、作品またはOPの中に溶け込んでいて、それでいて別の作品やOPでは味わえない画面を見ることが出来る。そんな画作りが良いなあって思ったのかもしれない。


 最後に
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 『カードキャプターさくら』OP3、めちゃくちゃ大好きです。タイトル出るところのシンプルなシルエットとピン送り、サビ前の音楽とのシンクロ、最高です。涙が出そうになるくらい。



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ざっかん

Author:ざっかん
アニメ『グランブルーファンタジー』に斉藤良成さんがメインアニメーターとして関わるようですよ。絶賛応援。

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