--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2017-12-30(Sat)

話数単位で選ぶ2017年TVアニメ10選について。

 どうも。今年全然更新できなかった。ちょっと下に去年の10選あるの笑う。
 冬コミ、もう始まっちゃってますが抽選漏れしました。新刊作る気もなかったし仕方がない。

 さて、今年ももう年の瀬。毎年恒例10選やります。10選やり始めたときから思ってたけど、更新のネタとしても総括するのにも便利で助かる。

  ルールは
 ・2017年放送のTVアニメ。
 ・1作品1話まで。
 ・順位は付けない。



1,『この素晴らしい世界に祝福を!2』 第6話 「この煩わしい外界にさよならを!」 脚本:中村浩二郎  絵コンテ・演出:江原康之 作画監督:浅井昭人、石川洋一、さのえり

 去年の10選でも書いたけど、『このすば』は強引に話をデカくしようとするんだけど結局そんなことなかった、みたいな平和な物語で、すごくすごく好き。Bパート、カズマが死んじゃったのに復活せずに転生しちゃおうとするんだけど、結局体に落書きされたから還ってくる、みたいな。コタツの中、武器屋、平原、ルナの前…とコロコロ変わる場面転換もあって、行き当たりばったりでとっ散らかった感じが笑いのテンポとなって小気味良い。

 とっ散らかったと言えば、何と言っても佐藤利幸さんパートのアクア。
  https://www.sakugabooru.com/post/show/30735
 こういう意図していた芝居が原画マンの力で倍増している画面、素晴らしい。

 演出面ではAパートに散見する被写界深度の浅い画面が印象的。画面の質感向上の意図が強いんだろうけど、武器屋でのカズマは「周りの見えていなさ」を強調した自惚れを感じさせる画面で面白い。
bandicam 2017-12-26 22-35-36-129
 他にも皆別々の方向を向いていたり、ピントが合ってるキャラの後ろで、そのキャラとはぜんぜん違う表情をしているキャラが居たり、すごくいい意味でとっ散らかってる。まさに『このすば』的な1話。
bandicam 2017-12-26 22-36-35-679
bandicam 2017-12-26 22-37-53-308

 『このすば』は何よりすべてを包み込むようなEDがあるから、尚更各話が好きになる…。



2,『小林さんちのメイドラゴン』 第8話 「新たなるドラゴン、エルマ!(やっと出てきましたか)」 脚本:志茂文彦  絵コンテ・演出:山田尚子 作画監督:西屋太志

 山田さんのローポジ演出で「小林さんち」のアットホームで安心できる空気感が伝わる。そんな一話。
 個人的にも最近ブームな小津安二郎監督のカメラワークリスペクトを感じる。『東京物語』のコメンタリーでも触れてましたが、ローポジと一定方向(右からフレームイン)のキャラクターの移動が馴染んだ場所という空間づくりに一役買ってる気がする。Aのカンナがフレームインしてくるところとか。
 7bcb5a15.jpg

 他の回も改めて見直したけど、小林さんちでの会話ってキッチンダイニングを活かした画面が多い。トールがキッチンに居て小林さんとカンナがダイニングの椅子に座ってるっていう構図で「いつもの風景」を演出しているのかもしれない。ただ、この山田さん演出回は椅子に座るんじゃなくてフローリングにドカッと座った画面が印象に残る。必然的にカメラはローポジ中心になるし、座り方でどういう感情であるのか、という演出にもつながる。
0887086d.jpg
1e63421d[1]
この後トールに「あれっ靴が脱げない…」っていう芝居入れるのも良い。
c6bd9452.jpg
1c8c72e2.jpg
※4枚目は玄関前。
 山田さん演出回の「座る」っていう芝居。一回注目してみるととても面白いかもしれない。
 
 余談だけど、この時の山田さんの手芝居ブームはこれでした。
 0276c6d6[1]


 
3,『タイガーマスクW』 第38話 「仮面タイガースプリンガー」 脚本:千葉克彦  絵コンテ:渡邊巧大 演出:鎌谷悠 作画監督:渡邊巧大

 『タイガーマスクW』は24話とかもかっこよくて好きだけど、やっぱりこの38話は外せない。1話通して渡邊さんの絵が強く出た画面で、キメキメのレイアウトがカッコイイ。
 QTUとか速度の早いカメラワークもありながらFIXの画面でちょっとした芝居があったり…カメラワークと芝居の引き出しの多さにただただ痺れる。
 モブ含め、止めのカットでもそのキャラクターの性格がわかるようなポージングも凄い。アイデアとセンスに満ち溢れたスペシャルな一話。

  https://www.sakugabooru.com/post/show/35952
 こういうモブを上手に使うカット、アイデアだよなあ。



4,『月がきれい』 第3話 「月に吠える」 脚本:柿原優子  絵コンテ:平峯義大、岩崎光洋 演出:平峯義大 作画監督:清水直樹、北村友幸、小菅洋

 直接は気持ちを伝えられなくても、LINEなら出来る。一方で茜に小太郎を意識させた「そのままでいい」という言葉は直接伝えた言葉であり、この回のクライマックスでもある告白シーンも直接「会えた」から生まれたもの。茜のスマホが電源切れてしまうのも、小太郎が長々と正しい参拝方法で神頼みをするのも、『月がきれい』というタイトルの如く、二人が想いを伝えるまでの遠回りなロマンチックを演出するために存在する、大事な鍵なのだと感じる一話。LINEでのコミュニケーションを否定するわけではなく、偶然や必然の伏線であったり、物語の核心であったり、いろいろなシチュエーションで活用しているのが『月がきれい』の面白いところ。
 そしてこの回はなによりラスト。荒木涼さんパートの告白シーン。『月がきれい』の魅力でもある「え?」とか「うん」と言った感動詞の中にある感情の機微が丁寧な芝居作画と合わさると、その意味と魅力を加速させる。
 BGMも無く、画面の緊張感が強い中見せつけられる荒木さん作画、必見。
https://www.sakugabooru.com/post/show/33230 



5,『エロマンガ先生』 第8話 「夢見る紗霧と夏花火」 脚本:伏見つかさ  絵コンテ・演出:若林信 作画監督:小林麻衣子
 
 芝居作画の質の高さとカッティングが上手すぎる若林さん演出回。
 マサムネが話の中心だからか、マサムネの芝居はより濃厚になっている気がする。アバンの沙霧とのやりとりは、フレームの外や映らないところで芝居をしていたりしてすごく情報量が多い。それなのにカット単位・シーン単位・シークエンス単位で芝居や場面転換の区切りを上手に作っているからすごく整理されているように感じるカッティングで面白い。芝居作画の質も常時高くて、原画段階で足されている芝居も多そうだ。

bandicam 2017-12-29 01-51-45-974
 ドア越しに反転したマサムネをドアの向こうから映してすぐのカット。反転しながら居心地の悪さにポケットに手を…と思ったけどポケット無い…!どういう手癖なんだマサムネ。

 A終盤、マサムネに「お前が俺の姉貴だったらよかったのに」と言われたエルフの横顔が良い。まさに「横顔は人物を捉える角度の中で最も客観的なカットです。キャラクターの内側に目を向けさせることが出来ます(若林信仕事集1より)」なカット。
bandicam 2017-12-29 02-03-16-071

 そしてBラスト、マサムネが本音を吐露する前に二人が綿菓子を食べるところの無音カットバックがすごく好き。まさに「切り返せば切り返すほど緊張感が高まり意味が重なってくる(若林信仕事集1より)」カット。
bandicam 2017-12-29 02-07-18-395
bandicam 2017-12-29 02-07-19-615



6,『アイカツスターズ!』 第86話 「涙の数だけ」 脚本:待田堂子 絵コンテ・演出:安藤尚也 作画監督:橋口隼人

 自分は、S4になれなかったローラの中には、高くそびえ立つ自分の限界という壁と、それに負けてたまるかという気概のせめぎ合いがあり続けていたと(勝手に)思いながら見ていたので、この回には胸を打たれました。
 「悔いがないようにしないと」と決意を述べながら、エルザが出ると聞くと下を向いてしまうローラ。でもローラにはゆめ達と共に鍛え上げてきた力がある。ステージで負けてもなお弱い自分と戦い続けた気概がある。だからこそエルザに負けて俯き泣いても、次のステージに挑むことが出来るのだ…!な一話。
 この回では一貫してゆめが「S4のゆめ」ではなくて「ローラの親友としてのゆめ」として描かれてたのも好きです。S4の制服を着てではなくて、ジャージを着て、部屋着を着て、ローラと寄り添う。その関係性が86話という回数を積み重ねて洗練されている感じがして、凄く良い。



7,『3月のライオン』 第13話 「Chapter.26 黒い河②、Chapter.27 扉の向こう」 脚本:木澤行人 絵コンテ・演出:川畑喬 作画監督:よこたたくみ、清水勝祐、野道佳代、前田義宏
 
 Aパート、三角のモノローグで進む三角と後藤の対局は、淡々としたモノローグとは裏腹に、徐々に雲行きが怪しくなる。この「雲行きが怪しくなる」を実際の天候の移り変わりとともにカットバックで徐々に見せていくんだけど、その終局の場面ではイメージカットが急に現れ、三角が後藤の将棋の中へ沈んでいく、という演出へ繋がる。
bandicam 2017-12-29 03-28-51-846
bandicam 2017-12-29 03-30-26-382
bandicam 2017-12-29 03-31-02-846

 川畑さんのコンテは短いモブカットやBGオンリーのカットをさりげなく忍ばせて、ここぞというところでガラッと画面の色・空気感を変える。『3月のライオン』13話はその忍ばせ方が上手い。特に『3月のライオン』はシリーズ通して「水底」とか「風」っていうモチーフが多用されてる。川畑さんみたいな極端な色やイメージカットを決め球にする演出家さんにとってはそれをモチーフに活かすことができて、作品とマッチしているのかもしれない。この回のA冒頭でも「風」を上手に使って川本家の暖かい空気感と零の内に秘めた決意が対比されていた。

 ちなみにAパート冒頭の『傷だらけの天使』オマージュは川畑さんがアイデア持ってきたわけじゃないような内容が覚書みたいなのに書いてあったので、新房さん案っぽい気がするのよね。コンテからは尺合わせに苦心されてる感じがひしひしと伝わる。



8,『鬼平』 第4話「血闘」 脚本:稲本達郎 絵コンテ:矢野博之 演出:前園文夫 作画監督:谷口繁則、今泉竜太、齋藤樹里、野村美織、渡辺一平太

 『鬼平』はどの話数もそうなんだけど、アクションがめちゃカッコイイ。この回は敵のアジトに平蔵が竹で棒高跳びして侵入し、敵の胸へ刀をぶん投げて突き刺しちゃったりするっていう。バンクではあったけど、撫で斬りにするとともに画面が一回転するあのカメラワーク、バンク元の1話でコンテ切ってる宮繁之さんも凄い。
 特にこの回の見どころは梁の上で戦う平蔵。梁から下にいる敵を斬りつけるっていう構図も凄いけど、滴る血によって上下の距離感にハッタリを聞かせているところが面白い。
 『鬼平』は宮繁之さん、矢野博之さんを始めとして平尾さんだったり神志那さんだったり、毛色の強い演出家さんが参加していて見所が多い。



9,『このはな綺譚』 第5話「梅雨送りし」 脚本:吉岡たかを 絵コンテ:高橋亨 演出:鈴木拓磨 作画監督:安形佳己、山本由美子、樋口博美、黒澤桂子、成川多加志、佐藤綾子、星野真澄、難波聖美、小沼克介
 
 高橋さんの青の使い方が凄く良い。Bパートの彩度を落として紫陽花の青と和傘の赤を強調した画面が印象的。これだけで此花亭とは違う空気感である、というのが強く伝わってくる。
bandicam 2017-12-29 04-53-09-114

 あとはフレームを障子や梁で作って、キャラクターの心象表現に上手く使っているのも面白い。
bandicam 2017-11-13 01-10-11-006
bandicam 2017-12-29 04-52-25-691

 そしてその後に青空のもと広げられる虹色の織物。
bandicam 2017-12-29 04-59-59-620

 色彩のコントロールによって画面のどこを強調するのか、というのが計算されているようで面白い。そしてBLやBOOKを使って意図的に空間を狭めたりするのも高橋さん演出回の面白いところ。
 『このはな綺譚』は『紅殻のパンドラ』みたいなシンプルなSDキャラが可愛い。



10,『GRANBLUE FANTASY The Animation』 第7話「鉄の巨人」 脚本:滝澤直、永井千晶 絵コンテ:あきとし、斉藤良成 演出:石井俊匡 作画監督:関口亮輔、三木俊明、福士真由美、小松麻美

 斉藤良成さん枠。
 CGの鎧巨人と戦うがごとく暴れまわる斉藤さんアクション。エネルギーを内包した丸いエフェクトってよくよく考えると『なのは』時代からキチンと脈がある進化なのかもしれんよなあ。
 詳細は下記記事で。
 http://zakkanzakkou169.blog.fc2.com/blog-entry-36.html
 来年は原画でガシガシ勝負する斉藤さんも見たい!





 以上。今年は10選悩んだ。『ボールルームへようこそ』、『宝石の国』、『メイドインアビス』、『けものフレンズ』あたりは正直一話に絞れないし、『亜人ちゃんは語りたい』4話とか『進撃の巨人』30話とか『ゲーマーズ!』12話とか『Fate/Apocrypha』22話とか『賭ケグルイ』4話とか『アホガール』12話とか『おそ松さん(2期)』7話とかいろいろあったわけじゃないですか。ということはつまりアニメ的には最高の一年だったということですよね。嬉しいなあ。
 来年はバリバリブログ更新する。自分のためにも文章にして残しておくことを大事にしたい。実写映画の感想も検討中。
 
 来年も素敵なアニメに出会えますように。
 

スポンサーサイト
プロフィール

ざっかん

Author:ざっかん
ブログ移転しました。
http://zakkanzakko.seesaa.net/

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。