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2018-01-28(Sun)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』3話について。

 どうも。じゃんじゃん更新。
 
 1、2話は内的な心情の整理に近い物語だったけど、3話では世界が広がり、ライデンで暮らす人々や他者との関わりが見えるようになってきた。
 アバン、ライデンで暮らす人々や風景、ライデンの街を歩くヴァイオレットから始まる。
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 他者との関わり、に関して。ルクリアとは向き合う、というのを意識した画面が多い。
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 Aパートはいわば一方的にルクリアがヴァイオレットのことを慮る様子が挿入されている。そういう一方通行的な二人の関係の中ヴァイオレットが作った手紙は「伝えたい本当の心を伝えられていない」」と先生に評されるわけだけども、ルクリアの言った父母と「行きたかった場所」というフレーズをヴァイオレットが汲み取れなかったという点が「伝えたい本当の心を伝えられていない」と評する一つの理由だとわかりやすく、かつBパートへの伏線になっている。

 
 Bパートでルクリアが自身の家族のこと、兄へ伝えられていない気持ちを話すシーンにおいては、画面の色が変わる。ヴァイオレットにとって心の底をを聞くという状況は世界の色が変わるほど重要なものであるのかもしれない。
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 また、ルクリアとヴァイオレットがAパートと同様の位置。関係が積み重なっていくことを感じる。
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 ルクリアの帽子に手が届かなかったあの日。父母の死とその理由によって、心も届かなくなってしまった。ルクリアも同様の感情。それがヴァイオレットの手紙となって手元に届く。
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 ヴァイオレットがルクリア兄へ渡すカットではルクリアに居た位置にルクリア兄が。
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 作中に先生やヴァイオレットが何度も口にする「本当の心をすくい上げる」というフレーズからも、今回は手に焦点があたるカットが多かったかな。

  
 
 その他、ヴァイオレットの手袋。
 1,2話もあった噛むという芝居。Bパート、「言葉の中から伝えたい本当の心をすくい上げる」を意識したヴァイオレットはそれをしなくなる。相手の心を汲むということがわからず、どうしたらよいのか分からない、という感情から脱却する一歩。
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 これも手の芝居。


 あとはアバンとBラストのモノローグ。
 モノローグは2話のアバンにもあった。いずれもヴァイオレットを客観視させる意図が強い。逆にヴァイオレットのモノローグはほとんど(一切?)なかったりして、そこら辺の強調としても役立ってる感じ。
 ラストのモノローグはどれもヴァイオレットから教えられたものや与えられたものをしっとりと話すのが、とても印象的。その究極として1話のギルベルトが口にする「愛している」なのかも。



 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はヴァイオレットを取り巻く人々や世界が叙情的で色彩豊かな作品だ。まるで真っ白なヴァイオレットの心に優しく色を付けていくようで、そういうところがすごく良い。
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2018-01-22(Mon)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』2話について。

 どうも。じゃんじゃん更新。
 2話も良かったので感想。ついでに一回藤田さんの演出回を振り返りたかったので、過去の藤田さん回も参考にしつつ。


 2話は裏腹な感情、がテーマだったけど、これはエリカに焦点が当たるとともに、感情のない「ギルベルトの犬」としてのヴァイオレットと「愛している」の感情に縁取られたヴァイオレット、2つのヴァイオレットにも改めて言及された回だった。
 それを表現するキッカケだったり、鍵となる要素として今回は瞳の揺れ、もしくは瞳それ自体が印象的だった。
 A序盤、瞳の邂逅。
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 これがCパート(?)、瞳の再会として活きる。
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 無機質な瞳を持つ少女と感情を持つがごとく光るブローチ。それを見つめる二人の瞳には感情がうごめく。ブローチはヴァイオレットの感情が大きく動くアイテムでもある。

 ほっぽり出されていた犬のぬいぐるみがベッドの上に。
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 整理が付いた、というよりかは心動かす、感情の象徴としてのブローチと、兵士としての象徴である犬のぬいぐるみが未だ心のなかで漂っている、っていう感じなのかな。と、言うよりも上のカットは少佐への手紙をタイプする、という方にかかっているかも。
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 感情をどう処理したら良いのか、その気持ちを痒く感じる甘噛みで2話は終わる。


 エリカは俯く、逸らすといったような曇った表情・瞳が多い。
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 ドールへのあこがれであったり、目標にまっすぐ生きるヴァイオレットが絡むと目をそらす。ドールとしての仕事の現実にも向き合えていない。だからこそシンプルな答えを返すヴァイオレットの真っ直ぐな表情が、曇ったエリカの感情に突き刺さる。裏腹な感情の底にあるシンプルな答えをヴァイオレットが提示する。
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 この回は屋内が多かったり、光源が優しめだったように感じてたけど、ここのカットで場面設定が光源の強さとともに活かされていたと思った。

 
 エリカのメガネ。
 メガネ越しの瞳、そうでない瞳、メガネがずれる…自然な芝居の中でエリカの根底にある本音の部分を生み出したり、もしくは隠したり。面白い役目を負っていた。

 どうしてドールになりたいのかをヴァイオレットに問うエリカ。メガネを外し、本音を伺う。
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 裏腹な言葉を見透かされたエリカの表情。メガネで隠せず、思わず照れた表情を見せる。メガネの向こうの本心を感じるカット。
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 藤田さん演出回のメガネと言えば『響け!ユーフォニアム2』7話。あすかが部活を辞めたくないと言いかけるもあすか母に叩かれ、「ユーフォを吹いているのは私へのあてつけ?」と言われている間、ズレたメガネを直さない。
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 メガネを掛け直し、優しき娘に戻るあすか。
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 音楽やユーフォへの感情に区切りをつけて、目の前の現実に向き合うために備える防具のようにも感じた。


 鏡に反射するカトレアの顔。1話でもガラスに反射する顔っていう画面はあったけど、2話は「裏腹」という意味合いが明確にされていた分、使い方が少し違う気がする。
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 上のカットとは少しそれるかもしれないけど、藤田さんは登場人物が何かを説明したりする場面で割りと明確な比喩的な表現をするのが面白い。

 『甘城ブリリアントパーク』8話、マカロンが喧嘩に明け暮れていた昔話をするときには雀がじゃれ合ってたり。
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 ティラミーが火遊びでやらかしていた昔話をする時はエレメンタリオが花火で遊んでたり。
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 『響け!ユーフォニアム2』7話では「進路」というセリフから線路にピントが。
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 そしてなにより、藤田さんは青の使い方が上手い。
 藤田さんが過去に絵コンテ・演出を担当した『中二病でも恋がしたい!戀』11話と『響け!ユーフォニアム』8話では特別な空間の演出として青色を使っていた。
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 青色のイメージとして感じさせる落ち着いた雰囲気や清涼感…そういうものを凌駕した、非日常的な青色がキャラクターたちの本音や奥底にある本心でぶつかり合う特別な空間を作ってきた。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではそれが少し形を変え、環境色として登場した。
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 キャラクターの中へ溶け込むように映る青色が、「裏腹」な心のなかにある本音へ静かに浸透しているように感じて、淡く寂寥的なこの作品にとても合っていると思った。


 物語としてはとてもシンプルな一話だけど、要素一つ一つを抜き取って行って俯瞰してみると、それが噛み合って意味をなし、最終的にはシンプルな答えで締めていた。
 画面に説得力があるからこそ、裏腹な感情に嘘がない。
2018-01-16(Tue)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』1話について。

 
 どうも。たくさん更新。
 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』始まりましたね。1話、凄く良かったので感想。



 1話序盤はヴァイオレットが再び生きることとしての「再生」が描かれていたという印象。その描写の中でも色の変化や強弱の使い方が心に残った。
 アバン、ギルベルトの瞳と同じ色のブローチから新緑の景色へ。目覚めたヴァイオレットの主観視点的なカット。一度冬枯れした木々がまた色づきが始める。
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 ギルベルトへ宛てた手紙が外へ。
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 「任務」の景色しか見えない手紙が山を越え、街に出て、人と、いろいろな色の景色と出会う。今後のヴァイオレットが歩む未来の予兆のよう。


 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はキャラに反射光がかかっているカットが多い。「私たちはいま!!全集」で石立さんが「どのカットをとっても同じ絵がないようにしたい」って言ってるけど、これだけで画面の密度も上がっているようで興味深い。
 Aパートの人の少ない、自然が多い環境では淡い緑や黄色の環境色が反射する。
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 物語の始点としての鮮やかさと、物語の変化として使っている感じ。黄色はやけにくっきりしてる。エヴァーガーデン家の外でのやり取りの時に顕著。

 Bは郵便社の木造の社屋や陽光で赤目の色、Bラストあたりは少し暗色っぽい色?1日の日差しの移り変わりはもちろん、1話としての始まりから終わりを意識して反射色も工夫してる感じがする。
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 京アニイベントで石立さんが言ってた「真っさらな、生まれたばかりの赤ちゃんのような心のヴァイオレット」。そのヴァイオレットがいろいろな人と出会い「愛している」を知る物語であるからこそ、多彩な画面と鮮彩な芝居で「愛している」の色めきを説得する必要があると思うので、1話のようなカット、シーン、シークエンスで移り変わる画面の色は自分にもとても響いた。
 ただ、この1話ではまだヴァイオレットは「愛している」を理解してない段階。それを知ったときにはどんな画面になるのか、想像するだけでワクワクする。


 ヴァイオレットの昇る・下るの描写。
 1話はヴァイオレットが下る、見下ろすという画面が目に留まった。
 昇る・下るの画面を気にしたのは、ギルベルトとの最後の記憶(?)が長い階段の途中、というのがやけに印象的だったから。ギルベルトの背中を追いかけて昇る(または下る)だけの人生の途中だった、ということか。
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(暗い。)

 ヴァイオレットの下る、見下ろす描写はなんとなく「外界に降りてくる」という印象が強い。道具としての存在でしかなかったところから「市井に下る」とか、道具からの脱却の一歩、みたいな。
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 首都ライデンへ降り立つヴァイオレット。

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 不慣れな義手をグーパーしつつ、街灯りを見下ろす。

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 来客者を見下ろす。どれも「落ちぶれる」でもないし「威圧的」でもない感じが凄く不思議な気持ちになる。

 1話で「昇る」をしたのはBラスト回想の塹壕で、はしごに足をかけるところくらいか?ギルベルトの苦渋の決断、表情と裏腹に道具として飛び出していくヴァイオレット…っていう状況下での「昇る」。
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 自分の居場所としての戦場という舞台に上がる、みたいなものなのかな。


 アダマン銀の義手。
 アダマンってなんぞ…と思って調べたらアダマントのことなのかな?
 https://ja.wikipedia.org/wiki/アダマント
 >アダマントとダイヤモンドはともに「征服されない」(否定接頭辞 α- + δαμαω)を意味するギリシア語のアダマス(αδαμας)から派生した語である。

 義手で犬のぬいぐるみを持つヴァイオレットは、征服されたのではなく服従なのだ…的な解釈は深読みし過ぎか。

 >ところが中世には、アダマス / アダマントは磁石をも意味するようになった[1]。ラテン語で動詞「愛する」を adamare といい、鉄をひきつける様子から磁石を lapis adamans(愛する石)と呼んだ

 ロマンティックすぎる…。
 

 犬のぬいぐるみ。
 ホッジンズから貰った犬のぬいぐるみ。ポッと出てきたアイテムに感じたけど、スポットが当たる割合が大きい。「ギルベルトの犬」であった頃のヴァイオレット、もしくはその頃のヴァイオレットの気持ちを象徴していた気がする。
 義手の手で持ったぬいぐるみは「ギルベルトの犬」であった頃の自分を手放したくない、というようにも感じる。

 車内でぬいぐるみを噛むヴァイオレットの仕草は乳歯が取れて生え変わるのを痒く感じる子犬のよう。自分の中での「再生」という1話の印象を感じさせる芝居の一つ。
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 部屋に放られたぬいぐるみは、新たな生活が始まる中で置き去りにされた「ギルベルトの犬」としてのヴァイオレットの心のよう。
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 Bラストの回想は上のカットでドアを締めてから始まる。「ギルベルトの犬」時代と向き合うときのアイテムとしても使われている。

 これからのヴァイオレットが「ギルベルトの犬」時代のヴァイオレットとどう折り合いをつけるか、というのも楽しみ。


 その他作画もろもろ。
 Bラスト回想のアクション、澤さんっぽい。もうbooruに上がってるけど。
 この蹴り上げた足のブレとその後反転して防御にまわるまでの一拍置いた予備動作が凄く澤さん的だ。
 新規

 booruに上がってるこれとかも走る一歩目の体重のかかり方が面白い。
  新規3
 
 この画面手前に手がグワッときてその後タメツメ作ってる感じ、なんとなく「free!」のスタイリッシュ脱衣を思い出す。
 新規6
 
 動的なカットばかりに挙げてしまった。


 
 以上。最近(でもない)京アニ作品に盲目になりすぎて、どこまでが正常な解釈でどこまでが思い込み、深読みなのかがわからなくなっている。…楽しいから良いか…。
 2話も楽しみ。

 
プロフィール

ざっかん

Author:ざっかん
ブログ移転しました。
http://zakkanzakko.seesaa.net/

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