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2018-02-18(Sun)

『刻刻』6話について。

 どうも。既に昨年更新回数を越えてしまった。凄い。

 『刻刻』6話で面白いところがあったのでちょっと書く。
 この6話は高低差あるキャラクターのポジションを活用した、カヌリニ出現に対する「不意の出来事の混乱」演出が面白い。

 翔子は真を人質に、樹里の「強制的に止者にしてしまう」能力を用いてカヌリニとなってしまった家族を救い出そうとする。そのカヌリニを出現させるために止者へ殺意へ向ける翔子であったが、カヌリニは一向に出てこない。緊張の糸が切れかけた中、貴文が殺意に言及にしながら止者へ触れると、突如、カヌリニが現れた。

 このカヌリニ出現のくだりは、殺意を何度も意図的に作り出す翔子の消耗にフォーカスした表情芝居と、キャラクターのポジションによる煽り・俯瞰アングルの連続で、かなり緊張感の強い画面が続く。
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 そこに貴文の何気ない一言、何気ない一息つく画面…であったはずなのに、なにかの異変に気づいた者から順に、表情に寄ってカメラで抜かれていく。
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 そして一番高い位置に居た迫の驚きの表情の後、その表情の理由であるカヌリニ出現という状況の全体像を、視聴者は俯瞰で知る。
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 最初に驚愕の表情を見せたじいさんの表情から、全体を把握することができる俯瞰のカットまで約7秒も待たなければならない。まるでキャラクターごとのカヌリニを認識するまでの時間差を体感するようなカッティング。
 一息つく空気感…であるはずだった貴文の行動から、突然始まるキャラクターの表情の変化と時間差は、見てるこっちにも意図的に混乱をきたす、面白いカッティングだった。


 樹里のカットを跨ぐオフゼリフも光る。これによって樹里のセリフ、迫の表情の大きな変化を同時的に受け取らねばならず、一つ一つの情報の大きさに飲まれる。この空間において樹里が「カヌリニを止者にする」という大きな役割を担っていること、真への一喝によって精神的な部分でも樹里の発言権が強くなっている印象等が重なり、必然的に樹里の行動や言動に集中しようとしてしまうから余計状況が不透明になる、というのもあるかもしれない。
 ただ、カヌリニ出現時、樹里は自分より上に居る迫に向けて話していたから、下に現れたカヌリニに気づくのが遅れる。それをキチンと「全体像が把握できるカット」の前後に挟んでいるから、樹里の状況把握の程度が確認できて面白い。実際これにより「カヌリニに触れて強制的に止者にする」という役目が出遅れ、迫に急かされて動き出すことになる。
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 原作マンガと比べても、この気付きの遅さは強調されていたような気もする…けど、こういう反射的に行わなければならない行動の早さをマンガと比較するのは個人差が大きすぎるか。

 また、今回予想外にもカヌリニ出現の鍵となる貴文。それをダークホース的存在にするための伏線的なカットもあった。
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 緊迫したカットが続くことの箸休め程度にしか考えてなかった自分にとっては、突発的なカヌリニの出現にかなり衝撃を受けた。



 こうしたキャラクターの立ち位置の高低差によるカット割り、事象に気づくまでの時間差、そしてその鍵となる人物のミスリードカットが複合的に構成されて、予想外の展開への導線としているとしていることが、とても面白かった。
 絵コンテ演出は菅沼栄治さん。原作マンガの該当巻数も読んでみたけど、基本的に原作意識したレイアウトになってた。ただやっぱりセリフを何カットにも跨がせたり、全体像が把握できるまでに約7秒かかるっていう作り方とかはアニメだからこそといった感じ(ちなみにマンガだと全体像が把握できるカットはページめくって直ぐの大ゴマ)。
 『刻刻』は4話で絵コンテ演出を担当された湯川敦之さんのお仕事も凄く良かった。別話数で演出で参加してたり作画で参加してたりしてるから、この後のお仕事にも注目していきたい。
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