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2018-02-21(Wed)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』6話について。

 どうも。じゃんじゃん…もう書かんでいいか…。

 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』6話は心の中にある寂しさに気づく回だった。
 
 大切な人と離れ離れになった、という意味で同境遇のリオン。このリオンとヴァイオレット、互いが相手の写し鏡となって、自身の気づけなかったり、隠された思いに触れる。ただ、単なる似た者同士という立場ではなく、気づいていなかった思いのその先にあるものへの考え方は異なる、ということを表現する演出が多かった。
 まずは光と影。光と影がくっきり見えたのはAパート序盤が多かった。もっと言うと、リオンの視点に立った心象表現として使われていた。
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 リオンとの初対面。ヴァイオレットに光が差す。リオンが自身を日陰者と考えている、ということの対比のような。アバンモノローグでリオンは自動手記人形を「わけもなく嫌悪している」と言ったけれど、自分とは違う華やかな存在だと認識するとともに、請われればどこへでも出向く、という部分がリオン母が出ていったことと重なったのかもしれない。このときはそれに気づかず「わけもなく」なのかも。
 その後、母親に見捨てられたリオンの過去を聞いたヴァイオレットは自らも孤児だと真っ向から言い返す。
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 リオンにとって過去は向き合えるものではなく、初めは光に背を向けてしまうが
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 その光は相対するものではなく、リオンの深部にある暗い過去へ差す一筋の光だと気づき、少し、近づくことが出来た。
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 そしてその過去が「似た者同士」だと目を細めるヴァイオレットに、リオンは強く惹かれる。
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 ただ、「少し」と感じるのは、フレーミングやヴァイオレットとリオンの目線の高さの違いがあったから。
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 二人が同じフレームに収まることが少ない。収まったとしても並び立ったり、横がけすることがほとんどない。似た者同士である二人だが、抱えている寂しさに相違があるように受け取れる。カットバックの密接感というよりか、独立した二人、みたいな。

 そしてその相違はヴァイオレットの眼差しが語る。
 ヴァイオレットは遠くを見つめているカットが多い。
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 空を眺める眼差しは、近くにいないギルベルトを見つめる眼差しのように感じた。そのためリオンと眼と眼があうカットも限られる。ヴァイオレットがリオンを見つめたり同一フレームにいることも数回あったが、天文台職員と自動手記人形という肩書きがあったり、アリー彗星への眼差しであったりして、リオンその人を見つめる回数は少ない。ヴァイオレットはいつも、リオンのずっと向こう、もっとずっと遠くの何かを見ている…みたいな。

 ただ、直ぐ近くにいるリオンから胸がぐっと重くなるその気持ちを「寂しさ」という感情だと教えられたことは確かであり、「寂しさ」と向き合うことの困難を知っているリオンから伝えられたからこそ、知ることが出来た。しかし互いの「寂しさ」自体に強く触れるわけではなく、ましてや傷の舐め合いでもない。互いが互いの心のうちに気づくための寄り添いであり、その距離感の構築が凄く良い。
 


 その他、関連して空について。
 ヴァイオレットは空を見つめることが多い。特に星空はEDにも出てくるモチーフ。6話では外壁で作られたフレームの中にも夜空があった。
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 このシーンでヴァイオレットが口にする、自動手記人形としての仕事が素晴らしい仕事だと思えるようになった、という言葉が印象的。星々が、ヴァイオレットが仕事を通して感じ取った人の心の無数さのようにも感じる。そうするとギルベルト兄から過去に言及された後にやってきた天文台という舞台は、人の心を再び模索するため空にもっとも近い場所にやってきた、みたいな考え方もできるかな。
 青白い空を眺めるカットもあった。こっちは真っさらなヴァイオレットとか、空白、みたいな印象が強い。
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 そしてラストは雲海の中へヴァイオレットが消えていく。
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 ヴァイオレットにとって天文台はギルベルトへの気持ちである「寂しさ」を知り、似た者同士であったリオンとそれを語り会える空間であった。
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 降りていく雲海へ目を落とすヴァイオレットからは、天文台を見上げていた時の笑顔が消える。ギルベルトが近くに居ないという現実の再認識。そして真っ白な感情のその奥に隠された感情、その意味を知るための決意。



 空とは少し逸れるし、意味合いが違うかもしれないけど、思えば『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の最初のCMもラストカットは“くう”を見つめていた。
 
 あぁーそういや最初はこの眼差しに感動したんだよなあ…。



 ヴァイオレットがC.H郵便者から外に出てからは出会った人々から新たな感情を受け取る、という回が多かったけど、今回はもともと内にあった感情に気づく回だった。ただその「気付き」はヴァイオレットにとってギルベルトへの感情である、ということが一貫していて、それがリオンとのフレーミングや立ち位置、目線によって惹き立てられていたようにも感じる。そしてその一直線の感情はリオンにとっても新たな価値観を与えるものだった、というのがまた良い。

 「その別離は悲劇にあらず。永遠の時流れる妖精の国にて、新たな器を授かりて、その魂は未来永劫護られるが故に。」

 自身の夢をかなえるために旅立ちの決意をしたリオンと、ギルベルトの居ない世界に再び旅立つヴァイオレット。二人が経験した過去の別離といっときの邂逅はアリー彗星と重なって、心のなかに隠れていた新たな器を手にする契機となった。
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Re: タイトルなし

> いつも読ませて頂いてます
> 細かい事なのでスルーしようとも思ったのですが、「自動式人形」ではなく正しくは「自動手記人形」ですね
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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