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2018-03-13(Tue)

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』9話について。

 
 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』9話は今の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を形作っているものをヴァイオレット自身が認識する話だった。
 空白となってしまったと感じるヴァイオレットの心はただただ自分の原点(ギルベルトと兵士としてのヴァイオレット、そしてギルベルトからの命令)を闇雲に探す。その原点、または過去の象徴として義手が重要な役割を果たす。そして今のヴァイオレットを形作るものとして、再び世界やそこに生きる人々にもスポットライトが当たる。

 過去の象徴としての義手。
 義手はヴァイオレットにとって失った両手と喪失したギルベルトを想起させる。無骨で、何かに触れると強い金属音が響く義手についてあらためて考えると、むき出しになったギルベルトへの想いであったり、ヴァイオレットが整理できていない心で燃え続ける尖った感情とも受け取れる。
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 その義手で死んだギルベルトを探し続ける。ボロボロに汚れる義手にカメラが寄る。むき出しの感情がギルベルトの死を理解して酷く傷ついているように感じる。

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 かつての自分の幻影を見るヴァイオレット。べネディクトの「引っ張って悪かったな」っていうセリフと、ホッジンズの「ギルベルトの命令がなくても生きていけるはずだ」っていうセリフの後だからというのもあって、「ギルベルトが世界のすべて」が色濃かった頃のヴァイオレットを置き去りにして、強制的にギルベルトと引き剥がされてしまうような印象を受ける。
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 夢の中でギルベルトから「多くの命を奪ったその手で、人を結ぶ手紙を書くのか」と言われ、血に染まる義手。生身の手は無くなっても、してきたことは消えない。

 個人的に一番印象的だった義手に絡むカットは、夢から覚めた後。
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 義手で机の上を薙ぎ払う。夢の中で言われた言葉は今のヴァイオレットを否定するような言葉。今を象徴する本、度々人の心を象徴してきたランタンを払い除ける。
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 犬のぬいぐるみも投げ捨てようとするが、投げられない。犬はヴァイオレットの原点たる頃の象徴。そこだけは揺るがない。
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 その揺るがないものを築いてくれたギルベルトがいないのであれば、死ぬしか無い。でも自分で首を絞めて死のうとしても死ぬことはできない。多くの「いつかきっと」を殺してきたヴァイオレットの両手であるのに、「いつか」を無くした今のヴァイオレットは殺せない。無力を感じる義手の演出。

 
 
 

 初めて自分宛ての手紙を受け取ってからは、世界はまた色づき出す。
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 手紙を受け取ることは嬉しいこと。その手紙をうけとることの嬉しさを、ヴァイオレットは与えることが出来ていた。失うことを繰り返した両手で、誰かに与えることが出来ていたのだ。
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 世界の中でヴァイオレットがつないだ手紙の輪の断片を見つける。断片でありながら今までのヴァイオレットが受け取ったもの、渡したものが強く伝わるシーン。凄く良い。

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 8話から続いたヴァイオレットの過去と現在。すべてが「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を形作るもの。サブタイトルはホッジンズの言葉を通して、空白だったヴァイオレットの自己を、明確に確立したような印象を受けた。

 感情を知ることに対してもポジティブな部分だけでなく、ネガティブな面からも描かれていて良かった。感情を知れば知るほど自分が過去に行ってきた未来を断つ行為の重たさを理解するけども、暖かな感情を知ることも出来た。そのすべてを克明に映し出す9話は、ヴァイオレットの見上げる太陽のようにただただ眩しく光る。
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 その名が似合う人となれと願ったギルベルトの想いをあらためてブローチに刻み、ヴァイオレットは燃える心とともに再び歩き出す。
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 その他、気になったところとして、炎の表現。
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 4話のアイリスと奥底に触れる対話をしたときのように、裸の火が灯る中、エリカとアイリスの手紙を読む。
 制御できない炎と打って変わって、コントロールできる「燃えている」に映る。
 直接話すことが出来ない状況でも相手の感情を受け取ることが出来る手紙は、今後のギルベルトとヴァイオレットの間でも作用するものがありそう。
 
 
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